ボードゲームで価値観共有を行う
itoとは
たまたま「彼女、お借りします」のマンガを読んでいたらitoというボードゲームを知りました。どちらかというと合コン用なんかに使われるのを想定しているようなんですが、それ以外のチームビルディングにも使えそうなので今回紹介します。
itoはオリジナルのitoとv2.0のレインボーが存在します。基本的な部分に差異はないのですが、改善がされているので今から買うならレインボーの方がいいかもしれません。
オリジナルとレインボーの違いはざっくり
- カードが小さくなって持ち運びやすく
- お題カードの問題が2個から3個に増え、フレームが付くように
- 目印のクリスタルが付属
- ルールがシンプルに
があります。
itoのルール
YouTubeにプレイ動画をあげている人がちらほらあげているのでそれを見るとルールを掴みやすいと思います。
大きく2種類のカードがあります。
- お題カード
- 1~100までの数字カード
お題カードはレベリングの対象となるテーマです。 例えば「コンビニで買える食べ物の人気」であり、例えば「夏に行きたい場所や国の人気」があります。
お題カードは表裏に3つずつ質問が書かれているので一つ選んでそれに対して意見交換します。
数字カードが各ユーザーに配られるカードです。ちゃんとシャッフルして配ると各ユーザーが違う数字を持つことになります。この数字を元にお題のテーマの割合にあうものを提案して裏にして(0のカードの横に)並べます。表にしたときに数字が小さい順に並んでいたら成功です。
例えば18と58と79のカードを各ユーザーが引いたとしましょう。コンビニで買える食べ物の人気は議論の余地があるポイントですが、18ならプライベートブランドのお菓子、58ならガリガリくんのアイス、79ならしゃけ弁当とかそんな感じですね。裏にした状態で他の人の数字を推測して並べていくのがおもしろポイントです。
協力ゲームなので言い直してもいい
ito3つの誓いには
- 全員が楽しめることを第一に遊びます
- 誰かが悩んだ時は、積極的に考えを聞いてみます
- 意見がずれるのは当たり前の精神で、価値観の違いをむしろ楽しみます
とあります。
ダイバーシティーの逆をいくハイコンテキストなゲームなので、他人の価値観を否定するより議論して協力プレーするのが醍醐味。提案を言い直してもいいみたいです。
仕事のレベリングに使ってみる
家族とかとやってみても違いが浮き彫りになるので面白いですが、お題さえ使えば仕事にも使えそうですね。
「営業で大口の顧客に契約切ると言われました。優先順位として68点の打ち手は?」、「急にWebサービスにアクセスできないと呼び出しがありました。優先度47の対応は?」などなど。
元はその場に物理的にいることを想定していますが、オンラインなら各人が手元で乱数生成などでしょうか。数字被ったりはありそうですがその場合はどちらでもOKとか。いずれにせよオリジナルに敬意を表してちゃんと会社で購入するといいですね。
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所感
メインのゲームのルールがクモノイトとされているのは芥川龍之介の蜘蛛の糸からでしょうね。0のカードから数字を小さい順に並べていく様が糸がつながって生死を分ける感じを模しているのかと。