CDN Study (Akamai/Fastly)に参加しました。
イントロ: CDNの変遷
Edge数こそ正義 => Hosted Libs(url) => IaaS => Amp CDN => Proxyとしてのポジション
中の人に聞いてみよう。Akamai, Fastly
CDNの過去と現在
1995 Tim Berners-Lee 「中央集権モデルは破綻する」
Akamaiの創業者(=現CEO)はTimの同僚
Akamai 1700 region
Fastly 50 regions、多いところでも他は3桁
DNS: Akamai Dynamic Mapping (A Record)。Akamaiの特許は2019まで。
内部は独自開発のHTTPサーバー。XMLベースのDSLでロジックを組む。ドキュメントが1500ページあるため、たいていのことはできる。
CDNベンダによる標準化への参加
HTTP2: ChairmanはAkamaiの社員だった Akamaiはデフォルトで有効
CDNの未来
エッジはどこか => Telco => Base => Device
5Gでエッジの概念が変わるかも
Fastly
CDNには二つのモデルがあり、
- コンビニモデル: ユーザーの近くにたくさんのPOP. 低レイテンシー
- スーパーマーケットモデル:IX(internet exchange)の近くに巨大なPOP. キャッシュヒット率高
Fastlyの1エッジは (768GB メモリ, 40TB SSD) x 32のサーバー
ルーターレスでスイッチでやっている。キャッシュサーバーがルーターも兼ねている。Stateless ロードバランサー
CDNというより全世界分散のKVS。VCL(Varnish Control Language)でコントロールできる。多くのことができるがレスポンスの書き換えはできない。
Shielding: pop => pop => appによりヒット率が上がる。
2018 TLS/1.3 (実質TLS2.0)
2019 QUIC (実質TCP2.0)
DNS over HTTPSを実装中。
所感
Akamaiの方は質疑応答で言えないですと大人の事情フィルターが多少ある中、Fastlyは内部の仕組みの細かい部分まで説明があり、そんなとこまでしゃべっちゃっていいの?という感じで違いが出ていた。
Akamaiのパージ速度も内部設計を2回変えた結果7分~8分 => 5秒になっているそうでInstant Purge自体の性能差は縮まっている。
ただ、質疑応答でAkamaiはあまりオープンソース側によせる気がないようだったので、Varnishからの移行パスがある分、Fastlyの方がはまるケースが多いのかなと思いました。