Learn! KOREAN with BTSをやったメモ
BTSとは
BTS(防弾少年団)は韓国のアイドルグループです。ILLITと同じHYBE傘下でDynamiteがビルボードで全米1位になりましたね。
なんでも米中関係の悪化でアジア人蔑視の風潮もある中、アメリカにおいてアジア人男性モテないのイメージを払拭したとかしないとか。
Learn! KOREAN with BTSというBTSと韓国語を学ぶ本が発売されており、たまたま本屋で見かけてやってみたというのが今回の趣旨です。
Learn! KOREAN with BTSの中身
さてこのLearn! KOREAN with BTS、後追いでSeries化されており、
- Learn! KOREAN with TinyTAN: 入門
- Learn! KOREAN with BTS: 初級
- Talk! with BTS: 中級
という位置付けになっています。
軽く調べたところ最初に出たのがLearn! KOREAN with BTSで後から前後が足された感じですかね。
中身は本4つと音声ペン、キーボードシールです。
本の文字に音声ペンをかざすと音声が出ます。本の右下のスイッチャーから日本語、韓国語、英語、スペイン語を切り替えられます。音声ペン以外にもQRコードが記載されている部分があり、読み込むとYouTubeの動画教材に飛べます。
BTSペン pic.twitter.com/RcVMbAOq4h
— H. NOMATA (@hiromichinomata) March 16, 2025
一章の構成は韓国旅行ベースに基本文法の解説、いくつか例文や問題があって、最後にBTSのメンバーが喋っている動画といった形式です。
よかったところ
よかったところの一つはもちろんBTSの実際のメンバーが話している活きた韓国語が学べる点ですね。
日本だとCDがついている、ウェブから音声ダウンロードできる語学本が多いですが、音声ペンもそれぞれの音声を任意のタイミングで任意の言語で再生できるのは使い勝手は良いです。
本のボリュームも4冊組で文法はあらかた網羅しているように見えます。
悪かったところ
悪かったところは歌や歌詞がなかった部分ですね。ドラゴン桜でもビートルズで英語を学びますが、やっぱりせっかく音楽グループなら曲で学びたかったというのはあります。
日本のアイドルは2次元でも3次元でもカラーがあるんですが、BTSにはないようでメンバーを覚えるのが大変です。この本は全く知らない人よりもっとコアなファン向けという感じはあります。
自分が購入したのは日本語版で確かに日本語もあるのですが、メイン部分はハングルだけという部分も多いです。音声ペンは便利だけれど文章でも対訳がないと正直あんまり頭に入りませんでした。
例えば音声ペンの規格にはドットコードがあるのですが、おそらく印刷の技術的/予算の制約上そこはローカライズできなかったのだと思います。
BTS用語でファンのことをARMYと呼びますが、ボラヘヨという挨拶もよく使われます。これもBTS特有の挨拶で背景を知らない人にとっては自分が今学んでいるのが標準的な韓国語なのか、BTS特有の用語なのか迷う瞬間はありました。
ザクのロボット組んだ時にも似たような感想を抱いたので世界観があるものを教材にする難しさといった感じでしょうか。
その他
この本の企画をやっていたHYBE EDUはCakeという英語と韓国語を学べるアプリの会社に買収されたようです。アプリ内で色々なK-POPアイドルと韓国語を学べるようですね。
本でも他にBLACKPINKと韓国語が学べる本はあるようです。(日本語版はなさそう)
本が入門ではなかったのでハングルから学びたい人はTinyTANをやってもいいですが、いちばんカンタン! 書き込み式 ひらがなで覚えるハングルノートも結構よかったです。
韓国語を学ぶときに
- ハングルを覚える
- 韓国語の単語を覚える
を同時にやると入門者は破綻するので最初は2を捨てて日本語の単語のひらがなをハングルで置き換える練習だけしようという作戦になっています。
音楽で韓国語を学べる本としては他に1日1分! 歌で身につく韓国語があります。こちらは著作権の都合か既存の曲ではなく、韓国語学習用に力技で曲を作ったようですね。
所感
中国語の漢字の発音が難しくて韓国語に逃げてみたのですが、どうやら韓国語の70%は漢字語らしくハングルで書かれていても頭の中で漢字に置き換えると単語の意味や組み合わせがやりやすくなるようです。
ベトナム語も似たような建て付けらしいのですが、アジアの言語は意外と漢字と発音の組み合わせを覚えることから逃げられないですね。。。