キーボードだってカポをつけたい
キーボード(ピアノ)で移調したいと言われたら
キーボード(ピアノ)で一番弾きやすいのはハ長調です。白鍵だけ弾いて黒鍵は弾かなくていいからですね。楽譜は初心者向けのものはシャープやフラットが減るキーに音を何音か上げるか下げるか記載しているものもあります。
一方で、すべての曲にそういった簡易版があるわけではなくほとんどの楽譜は原曲キーになっています。そう言った曲がシャープやフラットが少ないと弾くのも簡単ですが、シャープやフラットが少ない曲は聴き慣れてしまっているのかヒットした曲ほど真新しさがあるシャープやフラットが多いキーになっていることもままあります。
ギターだとオープンコードでカポをつければ移調できますし、パワーコードならフレットずらすだけでOKです。U-FRETのようなコードサイトでも移調機能が付いていることが多いです。
一方で鍵盤業界だとピッチシフトは邪道とされることもあります。最近のキーボードや電子ピアノにはピッチシフト機能が付いているものも多いですが使わない人の方が多い気がします。
ピアノでもコードだけでなく右手のメロディーも自由に移調した楽譜を見たいという願望を叶えてくれるのが電子楽譜カノンです。
電子楽譜カノンでできること
電子楽譜カノンは普通の楽譜購入サイトと同様に1楽譜ずつ購入して楽譜を表示することができます。 特徴的なのはWebのビューアーでインタラクティブに移調(やその他の)操作ができることです。
2026年3月現在電子楽譜カノンにはプランが3つあります。
- (無料)会員: 0円: 移調した楽譜(PDF)をダウンロード不可。
- ライトプラン: 月額480円(税込528円): 移調した楽譜(PDF)をダウンロード可。毎月3曲まで無料枠で追加可能。
- ベーシックプラン: 月額840円(税込924円):移調した楽譜(PDF)をダウンロード可。毎月6曲まで無料枠で追加可能。
Webの楽譜ビューアーで移調することは無料プランでもできるのですが、PDFをダウンロードするのは有料プランでしかできないのがポイントですね。
月額の有料プランにすると都度購入しなくても毎月何曲か購入する権利がもらえます。使わなかった際に権利の翌月への繰越はできないようです。
良いポイント: カスタマイズできる項目がたくさん
移調できるがほとんどの人に一番刺さるポイントだとは思うのですが、カノンのWebビューアーは高機能で他にもたくさんできることがあります。
- 再生
- テンポ設定
- テンポ音(メトロノーム)
- 右手/左手ごとの音量調節
- 移調・音域
- 好きなキーへの移調
- メロディ・伴奏のオクターブずらし
- カスタム
- 指番号 表示/非表示
- 歌詞 表示/非表示
- コード 表示/非表示
- 音名 表示/非表示
- パート
- メロディ
- ピアノ伴奏
- 譜めくり
などなど。
一部機能は弾き語り用の右手左手でピアノを弾きつつ歌パートもある楽譜でしか利用できないです。
個人的良いポイント: メロディを分析できる
音楽分析の本なんかだとよくコード進行を分析した本があります。有名な曲はこういうコード進行になっている、だからヒットしたみたいなやつですね。
それはそれで有用であるもののそう言ったコード進行の本がどうして出版できるかというとコード進行の方が権利が緩いからという面もあると思います。メロディの方が著作権性が高くハードルが高い印象。
〇〇アレンジの仕方みたいな本や講座もあるのですが同じメロディーに対してコードの付け方は複数あり、メロディ:コードは1:Nの関係です。
KPOPなどに比べるとJPOPはメロディとコードで言うとメロディーの方がより重要と言われることもあり、でも権利の関係でメロディについて分析した本はコード進行より少ない印象です。
音程感のある人だと原曲のままでもちゃんと把握できるんでしょうが、音程感ない人にとってはこの移調機能はメロディーの分析がしやすいと言う点が有用だと思いました。
意外とハ長調に移調してみるととあるアーティストの曲はドレミファソラシドのドとソにメロディーがいることが多いなとかそう言うのが見えてくるんですよね。
イマイチなポイント: すべての楽譜はない
イマイチなポイントはアニソンやKPOPはあまりない点です。ここに関しては他の楽譜サイトでも同じ部分はありますね。
とりわけKPOPは共同制作が普通だったり、国を跨いでいたりで楽譜入手難易度が上がるのが普通です。
イマイチなポイント: 転調する曲には弱い
もう一つイマイチなポイントは途中で転調する曲には弱いということです。
どう言うことかというとAメロ・Bメロが同じキーでサビ転調する曲の場合、どちらかのキーにしか合わせることができません。結果Aメロ・Bメロはハ長調で弾けるけれどサビは結局シャープやフラットが出てくると言うことが起こりえます。
PDFダウンロードできるので楽譜を読み替えればできるんですけどね。
弾いている最中にフットスイッチなどでトランズポーズを遅延なく行えるキーボードも探せばありそうなので、パートごとに移調できると良いなとは思いました。
所感
コード進行の分析が苦手です。全部ハ長調にすればわかるかと思ったのですが、うーん、しても最近流行した曲はメロディからそうなった根拠みたいなのが必ずしも一意に決まるわけではないというのが自分の印象でした。
一方でメロディーをハ長調に変換したら見えてきたものもあるのでしばらく課金して移調楽譜集めていくつもりです。
