ブログを書くまでがbuildersconらしいので感想でも。参加は2回目。
産業でガチ利用されるRaspberry Piの話
Raspberry Piの最新版3B+ではWi-Fi(+5GHz)に加えBLEも利用可能。品質も高くSonyの工場で生産している。Linuxベースのため工場出荷ツールでもWebの技術が使える。Akerunでは工場でAnsibleが動いている。
Algorithms in React
Reactの内部はComponent => Reconciler => Renderer => Hostの構成。Reconciler部分はStackからFiberに完全に移行した。内部は更新Queueとなっておりexpiration timeが設けられている。更新にはpriorityがありblurやclickなどのinteractive eventは優先度が高くなっている。
カクヨムでの縦組み表示の実装と縦書きWebの将来に向けて
CSSでwriting-mode: vertical-rlを用いると縦書きで表示される。英数字ではそのまま表示、縦中横、90度回転のパターンがある。IE, Edgeではscrollの座標系が他と違うなどブラウザごとに挙動の違い、バグがある。ベンダーにちゃんとバグ報告している。
実録!ある担当者がみた「謎ガジェット」開発1年史
謎ガジェット= 電子名札。Appleと同じ200個作った。
基本構成はラズパイzero(w)とe-paperのディスプレイ。ハードの各部品の選定から発注、組み立ての苦労話。ソフトでこだわったことなど。
一応調べた “Apple Iは、スティーブ・ジョブズ氏とウォズアニック氏の2人によって約200台が生産され、そのうち175台が販売されたとのこと。“ https://gigazine.net/news/20180828-historic-apple-1-auction/
JavaCardの世界
SmartCardにはCPUの入っているIntelligent Smart Cardと入っていないMemory Cardの2つがありJava Cardは前者。例はクレジットカードやSIMカード。APDUというプロトコルで通信する。
基本的に16bitが上限でGCがあるかどうかはカードの実装次第。shutdownの概念がなく電源が切れてもJVMは止まらない。RAMは8バイト程度しかないためインスタンス変数はEEPROMに書き込む必要があり未来永劫残る。
lld − 開発ツールの主要コンポーネントの1つをスクラッチから作成した話
lld: LLVMのサブプロジェクト。Unix/Windows/macOS/WebAssemblyをサポート。4つの独立したリンカが1つの実行ファイルに入っている。FreeBSDの次期バージョンはlldを使う。gnu gold linkerの2~4倍速い
所感
勉強会おじさんやりすぎて学べる差分が少なくなってきている今日この頃。buildersconはごちゃまぜな分、かぶっている部分が少なく、宣伝通り知らなかったを聞けるカンファレンスでした。
ベストスピーカー予想は謎ガジェットかなあ。個人的にはJavaCardの世界がマニアックでツボでした。