アルゴリズム実技検定(PAST)を受けた感想
アルゴリズム実技検定とは
アルゴリズム実技検定はAtCoder社が提供している競技プログラミング(アルゴリズム力)の試験。PASTはPractical Algorithm Skill Testの略。googleabilityが少し悪いですね。
通常は一般で8800円/人(税込)かかるが第3回は無料。通常のAtCoderのレーティングは相対評価の色表示だが、PASTでは絶対評価で5段階。全15問5時間なので1問あたり20分。
結果
競技プログラミングは10年以上前にTopcoder SRMをC++で何回かやって上位のdivの一番下くらい、4年前paizaをRubyでやり込んでSランク. 今回はPythonでチャレンジ。
結果は52/100(初級)でした。
60点で中級なのであとちょっとですね。中級になりたかった。
解けた問題は簡易な解説をQiitaの方にのせてます
やったこととか
対策に使ったもの
- HackerRank
AtCoderとは別の競技プログラミングのサイト。AtCoderが同期型のコンペを主力にしているのに対し、HackerRankは非同期型でpaizaに近い.
if文書けただけですごいね! ポイントあげるよ! バッジもあげるよ!と褒めてくれるし、進捗管理や次解く問題のレコメンドもしてくれる. 難しめの問題はAtCoderより少ない気がする。
- 過去問
PAST第1回、第2回の問題を一部ちゃんと書いて、残り解説読んで。
コピペできるオレオレライブラリーが溜まっていくのはいいですね。各5時間なのでちゃんとやると結構時間がかかる。
- 蟻本
プログラミングコンテストチャレンジブック。いわゆる蟻本
過去問をやっていくとあれ大体 蟻本に書いてあったというときもしばしば。
サンプルの問題はAtCoder以外もあるのでQiitaの類似問題リストをベースに練習していけばよかった。
試験を受けた感想
試験時間5時間は長いですね. 5クラス分類の問題に15問のデータを使っているのはリッチすぎるのでは。7-8問で2.5時間か何度調整して10問で3時間ぐらいが他の試験と比べても妥当かなと。
プログラマーは得てしてプログラマー向けのサービスを開発しがちな一方、限られたクラスターだけのサービスというのは基本儲かりづらいですね。B向けならコラボツールやMackerelの様なSaasを構築可能だがC向けのプログラマー向けのサービスは収益性に難があり。QiitaもIPOとかでなく最終的に小さめの買収でExit。
教育系サービスは卒業モデルのためどちらかと言えば儲かりづらいモデル。C向けだと単価が高く転職率も高いため人材紹介事業が一番安定しそうですがそればっかりなのもなんだかなー。
PASTは本来普段AtCoderをやっていなかった人向けの切り口なのかと思います。Non-プログラマーで参加している人もちらほらいる反面、普段AtCoderのコンテストに参加している趣味競技プログラマーのファン課金参加も結構いたりして競技プログラミングの母数向上への寄与がまだ薄いなと。
学校でのプログラミング必修化の流れからか新卒研修でプログラミングをやるという企業もちらほら見ますが5時間ってどうですかね?ハーフサイズの方が導入障壁がぐっと低くなるのでは
現実的に研修用途での競合は英語、特にTOEICだと思います。企業として英語わかる人とプログラミングわかる人どっちが欲しいかと究極の2択をされた時に現状だと前者の圧勝だと思います。特にBiz職。それをリプレイスするならセールスポイントを増やしたいなと。
TOEICは準備含めて2.5時間程度。業務終わりや午前中に試験がやりやすいですね。自分がAtCoder社の法人営業なら試験時間は2.5時間で今までTOEICに使っていた時間をそのまま置き換えれば実施可能です。お値段は4000円ぽっきり、TOEICの団体受験の4230円よりお安くなっていますと売り込みたいなとちょっと思いました。
Future Works
- HackerRankもう少しやりこむ
- 蟻本復習
- LeetCode github.com