アニメで三味線に入門してみる
ましろのおとについて
ましろのおとという津軽三味線をテーマにしたマンガがあり、2021年4月から3ヶ月間アニメが放送されていました。
アニメに連動してTwitterに三味線講座も上がっています。 togetter.com
アニメに感化されしゃみせんBOXという簡易三味線を買って遊んだのでそのメモです。
まずは演奏でも
下手なりに弾いたのでまずは動画でも。本当はバチで弾くんですがなんちゃってでピックで弾いています。
本物も欲しくはあるのですが、値段がそれなりにするのでしゃみせんBOXという簡易三味線でまずは気分を味わっています。ふるさと納税でも買えます。
このメーカーは商品開発に積極的でもっと紙の三味線も作っているのですが、それよりは本物に近いです。エレキ三味線なんてものもあります。
三味線の楽器の特性
楽器としての特性を上げると
- 弦は3本
- フレットがない
- 一の糸のみにさわりというびびり音を意図的に発生させる機構がある
- 棹を3つに分解できる
- 3つのチューニングがある
あたりが大事なところでしょうか。
歌舞伎でも使われたり、太鼓の次にポピュラーな和楽器な気がします。
弦は3本
三味線の弦は3本です。ギターの弦は基本6本なので半分ですね。
同じような3本の楽器でいうと沖縄の三線(さんしん)もあるのですが、三味線の方が長いのと材質も違います。三味線の腹は真っ白で三線の腹は蛇柄。
弦の数もそうなのですが、棹の細さが目立ちます。ギターで弦間引いた分より細い。女性でも弾きやすいように思います。
弦の数が少ない分横方向で音程を表現しないといけないので移動は多い印象です。なくても弾けはするのですが指すりという補助具を使うと楽に弾けます。
写真は無地ですが富士山だったり、炭○郎の模様だったり、色んな種類があります。
フレットがない
フレットがないです。エレキベースでもフレットのないものもありますね。チューニングにコツがいります。
簡易三味線だと特になのですが、短い分ギターと比べるとチューニングが狂いやすい気がします。ウクレレなんかでもそうなのでしょうが。筐体長さはバイオリンとそんなに変わらない気がするのに一捻りでの移動量が大きい気がしました。
ただ、合わせた後は簡易三味線だと横方向にシールがついていて、一目で音程の位置がわかるのでギターとそこまでは変わらないです。
一の糸のみにさわりというびびり音を意図的に発生させる機構がある
さわりは三味線ユニークな機構ですね。ギターだとカポを使ってベースの音をずらしますが、ギター用のカポを使うとさわりが死んでしまいます。
ビブラートが自動で入るのが風情。一応、三味線用のカポも売っているようです。
棹を3つに分解できる
しゃみせんBOXだとできないのですが本物の三味線だと棹を3つに分解できます。ましろのおとでも組み立てていましたね。
ただ、弦を張ったまま分解するのは難しいです。時代劇で仕込み三味線が出てくることがあるのですが、舞台でやられた方の話だと糸切バサミで切って対応したとのことでした。言うほど簡単には標的をほふれない。
3つのチューニングがある
主に
- 本調子
- 二上り
- 三下り
の3つのチューニングがあります。それぞれド基準に言えば
- ド ファ ド
- ド ソ ド
- ド ファ ラ#
2あがりだとパワーコードなので5線譜からの変換が楽ですね。
3本フル活用というより1,2か2,3の二本ずつがペアで見ている人もいて、曲の音程の中央値をできるだけオープンに近づけるための本調子と二上がりという解釈もあるようです。ドソとファドは同じ5度。
所感
ましろのおとのじょんがら節や唄の部分は圧倒される部分があります。かっこいいんですが、簡易三味線でバチをガンガン振ると壊れてしまいそうでそこはびくついて試せていない部分ですね。
教科書やYouTubeを見て独学していましたが種類も少ないのでそこも難しいところだと思いました。
しゃみせんBOXとは別なんですがDMM通販でましろのおととのコラボ三味線が発売されたみたいです