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技術書典6の本を読み返す

技術書典6の本をいくつか読んだメモ

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技術書典6とは

技術書典は技術書の同人誌即売会。第6回は2019/04/14に池袋サンシャインシティで実施された。

BOOTHで電子版が発売されているものも多く、いくつか購入したので斜め読みしてみる。

Do It Ourselves: Jetson TX2を搭載した競技用自律飛行ドローン開発

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賞金5.5億円のMBZIRCという自律ドローンの競技会に向けての製作記。コンペ自体は2020/2だが、応募締め切りは2018/5で終了している。

コンペのタスクの説明から、どんなコンポーネントを積む必要があり、その個々のパーツ選定で何に注意すべきかまで書かれている。操縦をマニュアルに切り替えられることも重要。

未経験者でも自作ドローン作れそうという気にさせてくれるいい本だった。

マンガで分かるPRML

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挫折率の高さで有名なパターン認識と機械学習(Pattern Recognition and Machine Learning)のマンガ化。PRML完全に理解した...と言いたかったができなかった。

世の中にはマンガ化しやすい本とそうでない本があり、数式が多いPRMLのような本は後者だと思う。著者らが一生懸命かみ砕いて説明しているのがヒシヒシと伝わってくるが、それでも原著の難しさを隠しきれていなかった。

自分の人生史上最高難易度のマンガ。

PokéAI #2:初代3vs3編

booth.pm

ポケモンバトルにおけるパーティーの構成とバトル中の行動選択の最適化を機械学習で行う本。前著は1vs1だったが、今回は3vs3を想定している。

以前にトレーディングカードゲームのAIに関する論文をいくつか読んだが、デッキの組み合わせとプレイ最適化はポケモンバトルとの類似性が高く参考になった。

とりわけ、計算をサボるために部分的にはちゃんとシミュレーションし、残りはSVMで予測する話は面白かった。

世代ごとのわざの効果の違いを著者が熟知しており愛を感じた。

所感

割合機械学習、ロボティクスの本が多めで個人的にはあたり回。