振り返りの続きです。毎年恒例ですが1年で読んだ本の中からよかった本を紹介します。
実践CVC
独立した投資組織でなく事業会社から派生したCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)を実施する際の進め方のハウツー本。
日米共にCVCの投資は増加傾向。ミドル、レイターは独立系よりバリュエーション高い。戦略リターンと財務リターンの両方が大事で本体から文句言われないために投資基準をちゃんと作ってポートフォリオを構築するべし
イスラエルは女性も兵役あるんですね。
戦争は嫌ですがよく日本の大学の研究費が少ないと言われる要因が仮に自衛隊のスコープが狭いことに起因して他国比で軍用の研究費がまわってこないのだとしたら構造的に面白いとは思いました。地政学的優位性はマクロで研究費の縮小につながる説
成長と承継のための PEファンド活用の教科書
投資する組織としては主にベンチャーキャピタルよりレイターよりを担当するPEファンドの解説本。
PEファンドは1回の投資額が大きく、過半数以上を取得するためVC比でハンズオンスタイルになる。LBOローンを活用してレバレッジをきかせるために取得企業をラップしたSpecial Purpose Companyを使うことが通例。
マネジメントはSQL並みに枯れた汎用スキルですがファイナンスは法改正があるのでキャッチアップしないといけないのはWeb技術と変わらないですね。血を血で洗う必要のないやさしい世界に行きたい!
コミPo!で入門! マンガの描き方
3Dモデルでマンガを作れるコミPo!の解説本のはずだが吹き出しや漫符などの操作だけでなくネームやコマ割りの作り方についても一通りまとまっている。
マンガを描くというとどうしても顔や手をまず描けるようになって... と絵の勉強から始まるのが通例だが、仮にマンガ制作が将来複数人で作業工程で分けられるゲーム開発の様なものに近づくならそのディレクターが読むに値する本。俯瞰して見れる
直近VRMでマンガ制作に挑戦しており(別途記事書きます)、もっと誰もがマンガをカジュアルに描く世界があってもいいと思いますね。
マンガでわかるEmacs pic.twitter.com/W9hIU8JFQL
— H. NOMATA (@hiromichinomata) December 27, 2020
UNITYで神になる本。
UNITYでのゲーム開発本...のはずだが旧約聖書風にゲーム開発を天地創造になぞらえて大地を作り空を作りとあたかも自分が神になった風に世界を創造できる本。
割と宗教寛容度が高い日本だから許されそうだが国によっては訳書がBANされそうな雰囲気はある。自分の手元にある版では廃止されたJavaScriptベースだったが2021年にC#版の「Unity C#で神になる本」が出る模様。
東方Projectの楽曲と音楽理論の考察Ⅰ 旋律編
弾幕シューティングで有名な東方の音楽のアナリーゼ。200ページもあって大作。
この本だけでなく計3冊発行されている。東方以外のパートも半分くらいで下手な音楽の教科書よりまとまっている。
ギターやピアノ、アコーディオンもどきも楽しんだので2021年は作曲をもっとやりたいです。
所感
技術書も結構読んだんですが琴線に触れるのはキワモノ?が多いですね。2021年もたくさん本を読んで前人未到の高みに到達したいです。