初同人誌
TLDR
『CTO・エンジニアリングマネージャー養成読本』を書きました。 技術書典のサイトで電子書籍として購入できます。
技術書典9は2020年9月12日(土)-22日(火)が期間で終了次第Boothでも販売する予定。
内容
このブログに書きためてきた記事をベースに加筆や修正、一定の社会性フィルターを通して本として読みやすいように整理しています。
主な対象読者は急に CTO やエンジニアリングマネージャーをやることになった、 普段テックリードとして働いていて将来のキャリアの選択肢として CTO/エンジニアリ ングマネージャーを考えられている、そんな人を想定しています。
おおむねプロダクトをどう作るかの取説なのでいずれ起業したいと思っている人、アーリーステージのCEOやファウンダーも参考になる可能性大。
全90ページ。
はまったこと
Web系ツールとの親和性の低さ
表紙と裏表紙のイラストはiPad上のClip Studioで製作しました。3匹の子豚をモチーフに容易には壊れない家(プロダクト)を作るイメージ。
虎(猫)、狼は別のサービスで描いたので他の動物にしようと思って豚にしましたがアセット使っただけでVCDBは豚のアイコンでしたね。。。痛恨のミス
最初文字を入れるのに手慣れたSketchを使いましたがdpiとか細かいエクスポートができなかったので断念。デスクトップClip Studioに。
今までもうSketchやFigmaで全部いいと思っていたのですが基本Webやアプリに特化しているので印刷用だと貧弱ですね。今回は技術同人誌ですが、それこそ小説なら縦書きなわけで、Adobe系ツールが偉大なのは細かい調整がきく部分なのだと思います。
結局Tex
製作にはRe:VIEW Templateを使いました。技術書用にセットアップされているという点ではすぐはじめられてよいですが、出力にEPUB, PDF, HTMLを対応している関係か少しアーキテクチャーが複雑になっている部分はあります。
Web側で見たいという場合PDF、EPUBのビューワーも世の中にはたくさんある気がして、生HTMLで本を売りたいというユースケースはあまりなさそうなのでHTML出力は捨てた方が幸せになれる人が増えるかもしれない。
裏表紙のイラストも書いたので追加したのですが、最終的にTexを書く必要がありました。EPUB、PDF、HTML用の設定が散在しているので、PDFを作れるRe:VIEWというラッパーのラッパーの散らばっている設定ファイルを編集してエラーが起きるとどこが問題なのか切り分けがしづらい。全体的に/articles
に詰め込みすぎなディレクトリ構成もリファクタリングしたいところ。
Markdownを使いたかった
普段ブログはMarkdownで書いているのですが、Re:VIEWのマークアップは独自のものでまだ構文を理解しきっていないです。noteは独自システムですが、はてなブログやQiitaはMarkdownが使えますね。JavaScriptベースにCoffeeScriptやTypeScriptが生まれたようにMarkdownがサブセットの拡張した言語が欲しいところ。
Sublime Text3がお気に入りエディターなのですが3系だとRe:VIEWのプラグイン見つけきらなかったのでVS Codeに。エディターは変えないといけないは、新しいマークアップは覚えないといけないは、凝ったことするとTexも出てくるはでどはまりでした。
誤字誤字誤字
ブログは後でもなおせると誤字はある程度無視して数回見直す程度にとどめることが多いです。今回は電子書籍でしたが本はダウンロードした後に更新が難しいので気を使いましたがお一人様だと限界がありますね。
一日寝て見返す、VoiceOverで音声読みあげてもらうなどをやりましたが完璧ではなかったので次はLINT系のツールを強化したり読み上げAPIにつないでみたい。
Future Work
- 紙の本での実績解除
- コードのある本
- マンガ