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機械学習とか

資本政策の振り返り(ラクスル)

ラクスルのIの部を読んだメモ

Iの部とは

企業が新規上場する場合、新規上場申請のための有価証券報告書(Ⅰの部)を提出する必要がある。

スタートアップにおいて、株を少しづつ投資家に売って資金を獲得しながらグロースさせていくわけだが、上場企業と違い、IR情報は基本パブリックになっておらず、相場がつかみずらい。Ⅰの部はパブリックな資料の中では一番時差が少ない情報源であり、それを分析すると何年か前に同じステージにいた企業のファイナンスを知ることができる。

ラクスルは1年前に上場しており、風の噂の評判がよかったので読んでみる。

売り上げ、利益、人員

赤字の状態で上場している。5期目までは外部の協力者比率が高かったが6期目で逆転。上場前の8期目で一人当たり4700万円の売り上げ。

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広告宣伝費

広告を使って4半期ごとに4万人程度の新規ユーザーを獲得している。売り上げ利益をほぼ全額広告宣伝費につっこんでいる。

1ユーザーの獲得コストは8000~9000円。

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資本政策

株の放出割合を追ってみる。種類株A,Bは最終的に1:1で普通株に変換しているので普通株扱いで。ストックオプションは追いきれなかったので、VCへの提供割合という観点で見てみる。

どれがシリーズXになるのかは感覚もありそうだが、独断と偏見でかくと

  • H24-11のシリーズAで16%放出して1.2億調達、評価額7.4億円 (750万円/%)
  • H26-02のシリーズBで35%放出して15.5億円調達、評価額45億円 (4400万円/%)
  • H27-02のシリーズCで32%放出して40億円調達、評価額126億円 (1.25億円/%)
  • H28-08のシリーズDで10%放出して20.5億円調達、評価額199億円 (2.05億円/%)

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所感

179ページあってつらい。何かしら計算ミスってそう。

思ったより株を放出していた。