2017年もたくさん本を読みました。 集計したら技術書だけで80冊読んでいるので4.5日に1冊ペース。ちょっと読みすぎでは?その中でも印象に残ったトップ5を紹介。
ビッグデータ分析・活用のためのSQLレシピ
- 作者: 加嵜長門,田宮直人,丸山弘詩
- 出版社/メーカー: マイナビ出版
- 発売日: 2017/03/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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Kaggleの動画講座を見ていてSQL力あげたいなあと思って読んだ本。
普通のSQL本ならWHERE句やWITH句の使い方を説明、簡単な例で終わり!ということも多いがこの本はもっとトップダウン的。日別の売上集計や年齢別区分集計、流入元別の訪問回数集計等、実務で欲しいパターンが網羅されている。
また、PostgreSQL、Apache Hive、Amazon Reshift、Google BigQuery、SparkSQLとMySQL以外の主要ミドルウェアが全てサポートされており、方言による書き方の違いも載っている。
これがあればデータ分析エンジニアがSQLで困ることはないのでは。
CLEAN CODE FOR RAILS
Rails Developers Meetupに行って入手した本。
中身はRailsの環境設定の小技から、稀にエラーが出る非同期処理、バッチ処理でのログや省メモリにするコツ、N+1クエリの避け方から認証機能の実装方法まで多面的。
実務で著者がハマったであろうポイントが網羅されており、ちょっとググっただけではなかなかでない情報が書かれている。かゆいところに届くというか。即戦力になる良い本だった。
3Dドットで遊ぼう!
MagicaVoxelというボクセルモデル(3Dドット絵)を作成するツールの解説本。技術書典 2で入手した。
VR/ARとか流行っているし、3Dモデル作りたいなー、でもBlenderとか敷居高いなーという時におすすめ。薄い本なのでサクッと読め、すぐにはじめられる。
類似のツールにQubicle、Makeboxがあり、Qubicleはクリッピングができて、MakeboxはVRで直感的にモデリングできるがインポート・エクスポートが弱かった。MagicaVoxelは無料なのとレンダリングまわりが強い。
SIG2D、SIGNICO
似た系統なのでまとめて。冊というよりシリーズですが。
アニメや漫画にComputer Visionや機械学習を適用した事例集。arXivさながら本文は論文のフォーマットで仕上がっている。「妹へのケモミミ付加」、「アニメキャラクター金髪化システムの構築 改 」等パワーワードが並ぶ。
ただ、画風変換だったり、ポーズからの画像生成だったり、下手な大学の研究よりまともに研究しているので侮れない。ドメイン変えればビジネスにできることも多そう。
所感
市販の本だとどうしてもマス受けを狙う必要があるので初心者向けによりがち。技術書典のおかげか技術系同人誌が増えてQOLの上がった一年だった。