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技術書典4の本を読み返す

技術書典4の本をいくつかざっと斜め読みしたのでその感想でも。本当は買った本の感想全部書こうと思ったが途中で力尽きたので悪しからず。

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技術書典とは

技術書典は技術書に特化した同人誌即売会。すでに4回開催されており、10/8に第5回が開催される予定。

中々の盛況で以前行った際には開始時刻にすでに行列があり、まわったさいにはもう売り切れという本も多々あった。作者とのほんわかした交流というよりは戦場。

最初の方の回では物理本Onlyが多かったが、最近ではBOOTHなどで電子版も売られているものも増えてきた。今回は技術書典4の本を中心にいくつかざっと読んでみた。

DNSをはじめよう ~基礎からトラブルシューティングまで~

https://booth.pm/ja/items/812516

てっきりBINDなどのDNSサーバーを自分で運用する本かと思ったが、ドメインの買い方やRoute53の設定の仕方の解説本だった。

懇切丁寧に解説されているので非エンジニアが独自ドメインを設定したい時には参照するとよいかもしれない。自分には簡単すぎた。

機械の愛した顔面

https://booth.pm/ja/items/828488

マッチングアプリで好みの顔を選ぶのを機械学習で補助する話。Puppeteerで画像をクローリングしてラベルづけ、MobileNetで転移学習、TensorFlow.jsで分類。

結果は(略。自分の好みの異性をどう効率的にフィルタリングするかというのが本書の筋だったが、逆のアプローチでいいねを得るためにはどのパラメーターが重要かを分析してみても面白いかもしれない。

Do It Ourselves: 社会人サークルによる自律移動ロボット開発

https://booth.pm/ja/items/830475

前半後半に分かれており、前半はつくばチャレンジという市内で移動ロボットを自律走行させるコンテストの解説、後半はMBZIRCというアブダビでのドローンコンテストの参加記。

つくばの方はYoutubeに動画が上がっており、シリコンバレーにありそうな配達ロボットにも使えそうでCool。要素技術について一つずつ解説されており、サークルに入った新入部員の気持ちになれた。

アブダビの方は中間審査を突破した貴重な日本からの事例でとても参考になった。賞金も総額500 万ドルと石油パワーすごい。

新世紀の計算尺入門

https://booth.pm/ja/items/820365

計算尺の原理や使い方、歴史についての解説。著者は情報工学の博士号持ちで技術書というよりは学術書といった趣。

読むまで計算尺について無知だったので使用のイメージがわかったのはよかった。

福岡市内IT企業MAP

https://booth.pm/ja/items/828410

福岡市内にあるIT企業の位置と事業内容をまとめた本。大体全部博多にあるんだろうという雑な理解だったが、天神駅周辺にも多いことがわかった。

Backlogとか福岡の会社が運営していたんだ...

データを加工する技術他

https://booth.pm/ja/items/666619

https://booth.pm/ja/items/828103

Elastic Stackで作るBI環境 誰でもできるデータ分析入門 Elastic Stackシリーズ (技術書典シリーズ(NextPublishing))

ELK Stack系の環境構築や実例。日本だとTreasure Data系のツールの採用が多いが海外だと負けていないとのこと。

「データを加工する技術」ではfluentdとLogstash両方のやり方が書かれており、並べての比較で違いがよく掴めた。

株とPythonでお金儲けを目指す本  はじめのいっぽ編

https://booth.pm/ja/items/827638

Pythonで株のバックテスト環境を構築する本。株式分割など仮想通貨やFXでは出てこない特有のハマりどころなどが網羅されている。

著者自身まだ儲かっていないそうだが、株は確かに前処理の部分でつまずくことが多いのでとても参考になる。

iOSアプリ開発デザインパターン入門

iOSアプリ開発デザインパターン入門 (技術書典シリーズ(NextPublishing))

iOS開発で入門書と実務の間を補う本。MVCやMVVMについての解説やStoryboardでなくコードでレイアウトを組む方法に書かれている。

よくまとまっているがオブジェクト指向の部分を車で例えていたのが個人的には苦手だった。この本に限らず、オブジェクト指向の説明で犬がワンとなくとかよりも実例ベースで説明した方がよっぽどわかりやすいと思う気がするのだがこういう考え方は異端なんだろうか...

所感

残念ながら部屋がそれほど広くないので物理本はできれば避けたい。以前より電子販売も増えてきたので積極的に活用していきたい。